歯科エイズ

日本にはびこる歯科エイズがあります。全国の小中高校には学校保健法にもとづき、歯科医が配置されて生徒の歯の健康診断を定期的に行う。 検診の結果、むし歯などがあれば治療が勧告される。生徒は勧告書をもって任意の歯科医へ行って、治療を受ける。学校での検診のとき、歯医者は探針を用いる。探針は先の曲がった細くて鋭利な針状の器具である学校歯科医は探針で生徒の歯の表面をひっかき、肉眼ではよく見えない小さな穴を探す。探針の先が少しでもなにかにひっかかったら穴あり、つまりむし歯ありということになる。しかし、この 手法は探針が歯の表面を傷つけるので、かえってむし歯をつくる危険がある。諸外国では探針使用をやめるようになってかなり久しいが日本はやめない。日本の歯医者は探針をふりまわし、いたいけな子どもの歯を傷つけ、後天性医原性歯科症候群という名の歯科エイズの患者の超大量生産しているといわれるかもしれない。

それにしても、日本の歯医者は幸せだ。経済の世界では、例の金融ビッグバンとバブル崩壊のダブルパンチを食らい、その救世主としてグローバル・スタンダードが声高に叫ばれている。日本発のパニックを避けたくて、国会審議での流行語になった。だが、歯医者はグローバル・スタンダードと正反対の ことをしていても怪しまれない。歯の問題のグローバル・スタンダード。それは治療歯学でなくて予防歯学を実践することだ。日本の歯医者も予防歯学反対とはいわない。しかし、実際には探針使用でもわかるように、予防をせずに〝治療″をして、歯を痛めている。だが外国では、こんなことはしない。