キシリトールはむし歯予防

1975年、キシリトールはむし歯予防に効果があると発表され、それ以降、世界各国で盛んにキシリトールの研究が行われるようになった。 キシリトールは白樺や樫の木などから作られる甘味料で砂糖と同程度の甘さがあるが、むし歯の原因となる酸を作らない。食べると歯につきゃすい細菌類が減少する。フィンランドで早くから研究されてきた。

今では、キシリトールガムによるむし歯予防の習慣も身近になってきている。この他、砂糖の代わりにキシリトールを利用したり、歯磨き剤に配合したりするなど、むし歯予防に関するさまざまな研究も続けられている。 キシリトールのむし歯予防効果は2つある。

1つはキシリトールが口の中で「酸」をまったく作らず、しかも酸の中和を促進する働きがあり、唾液を出やすくして、口の中をむし歯になりにくい状態に保つ。2つ目は「むし歯の発生、進行を防ぐ」効果。むし歯の原因となる歯垢を付きにく

くし、歯の再石灰化を促す

さらにキシリトールはむし歯の大きな原因とされるむし歯菌の 活動を弱める働きを持っている。このミュータンス菌への働きは、他の甘味料にはみられないキシリトールだけの効果である。 ただし、キシリトールだけでむし歯を防げるわけではない。フッ素と一緒になってより歯を硬くする効果も期待できるが、食後の歯みがきや食生活といった毎日の習慣

にプラスして、むし歯予防をしてくれるのがフッ素であり、キシリトールである。

キシリトールを長期間連続して摂取すると歯垢ができにくくなるとの事。妊娠6ヶ月19ヶ月の妊婦さんでテストしたところ、キシリトールを摂取したグループと摂取しないグループの3ヶ月後の調査では 虫歯菌の量は4分のーとなり、歯磨きとキシリトールだけでこれほどの差が認められた。

また、生まれた子どもも、家族が使用したスプーンや箸を子どもと共有しないようにすれば、キシリトールを摂取した母親の子どもの方がむし歯菌が少ないという明らかな違いも出たという。子どものむし歯予防には、家族が歯の検査やクリーニングを受け、歯ブラシとキシリトール入りガムで予防することも効果があると発表されている。

むし歯の人が殆どおらず、高齢者でも多くの人が自分の歯を持ち続ける歯の健康国フィンランドのカウコ・マキネン博士も、キシリトールはすべての人に効果があり、 口腔衛生を良くするため、生活習慣の一部にキシリトールを取り入れることを勧めている。